鉱業権設定の手続き

おばあさん2人がヨーロッパ最大規模の金山発見か!

クマイチゴを探しに山に登ったおばあさん二人がヨーロッパ最大規模の可能性もある金鉱を発見して話題となっている。

14日、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン(International Herald Tribune)によれば2007年スウェーデンの小さい村Overturingenに住むSiv Wiikさん (70)Harriet
Svensson
さん (69)の二人はクマイチゴなどの作物を取りに近くの山へ向かった。通常の時よりも寒く収穫量は決して多くないと思ったが、たびたび金が発見されたこともあって念のため、30インチの地質探査用の槌も持参したという。そしてこの槌を地面に刺しながら歩き回った二人のおばあさんはふとおかしな気配を感じ、周辺に広がった木の葉などを片づけ6時間以上地面を掘った。すると、かすかな光が吹きだす金鉱石がおばあさんらの前に姿を現したのだ。二人のおばあさんは直ぐにスウェーデン地質調査局に連絡を取った。そして翌日駆け付けた地質調査局の分析結果から、二人のおばあさんが発見した金鉱石にはt当たり23gの金が含まれていたことが明らかになった。スウェーデン金鉱で採掘される平均はt当たり5g程度。従って、二人のおばあさんが捜し出した金脈は最上級に属するわけだ。

 

なお、金脈が発見された土地の所有権はスウェーデンにある伐木業者だが、この会社は鉱物採堀権を持っていないため、二人のおばあさんは新しい鉱山を発見したのに伴った対価を受けることができる。現在、二人のおばあさんはカナダの採掘業者のハンサ・リソース(Hansa Resources)と採掘交渉を締結し、採堀権に対する対価で125000ドル(11,625,000)ずつを貰っており、2次採堀権の許可が下りる場合は225000ドル(20,925,000)ずつを追加で貰える。また、今後この鉱山で発生する収益の20%も二人のおばあさんの取り分であるようだ。

鹿児島に時価1300億円の金鉱床発見 住友鉱山

2012/10/9 19:34

住友金属鉱山は9日、菱刈鉱山(鹿児島県伊佐市)に新たな金の鉱床を確認し、2018年から採掘を始めると発表した。埋蔵量は約30トン(時価約1300億円相当)の見通し。菱刈は国内の金産出量の9割以上を占める鉱山。技術者養成の場としての機能を兼ね、年7.5トンの採掘量を維持し長期的に安定操業する考えという。

関東経済産業局⇒リンク

改正鉱業法関連様式一覧(平成24年1月21日~)

http://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/kougyou/kaisei_kougyouhou_youshiki_

ichiran.html

●鉱業法⇒リング

国の外部団体

金属資源技術研究所

鉱物の含有量試験と相談窓口、必要に応じて現地探査等を行っている金属資源技術研究所

秋田県鹿角郡小坂町に設立された、金属資源に関する調査・試験を行っている施設です。 

〒017-0202
秋田県鹿角郡小坂町小坂鉱山字古館9番地3
TEL:0186-29-3829  /  FAX:0186-29-3849

出願から鉱業実施までの流れ

鉱業権設定出願

★鉱業出願

 鉱業権を設定するには、まず鉱業権設定出願を行い経済産業大臣または出願区域を管轄する経済産業局長の許可を受けなければなりません。出願は、出願人の住所、氏名に加え、出願区域の所在地、面積、目的とする鉱物の名称を明らかにするとともに、所定の作図方法に従って作成した区域図、及び適切な主体により合理的な資源開発が行われるよう、許可基準(技術的能力及び経理的基礎を有する者であることや、鉱業権の設定を受けようとする者が実施する鉱業が公共の利益の増進に支障を及ぼすおそれがないこと等)に適合することを証明する書類を添付し、引受時刻証明の取扱いとした第一種郵便物によって行うこととされています。 

★鉱業出願の審査

 鉱業権設定出願の処分に当たっては、鉱業出願人に具体的な採掘計画、試掘計画や鉱業の実施によって出願地で予想される保健衛生、公共施設や文化財等の施設その他の産業への影響を防止するための具体的な方策等を明らかにさせつつ、許可基準に適合するかなど、慎重に出願の審査を進めます。また、審査の過程では、出願区域を管轄する都道府県知事(都道府県知事を介して出願区域の市区町村)や出願区域に国有地がある場合は国の行政機関と協議することとされており、出願地の公益や他の権益との調整に努めています。こうした審査を経て、個別の出願ごとに許可や不許可等の判断を行います。

★鉱業出願の優先権

 鉱物の鉱業権設定出願は、出願区域について重複する他の出願がある場合、特許に関する出願の場合と同様、出願の日時が最も早い出願が優先権を持つことになります(鉱業出願における先願優先の原則)。

 

・鉱業登録と存続期間の延長

★鉱業登録

 許可を受けた鉱業権設定出願は、所定の期間内に登録免許税を納付し鉱業登録を受けることで、ようやくその効力が発生します。

 鉱業権の設定の場合のほか、変更、存続期間の延長、移転、消滅及び処分の制限等についても鉱業登録を受けなければ、その効力は発生せず、第三者に対抗することはできません。

★鉱業原簿の公開

 国においては、こうして登録した鉱業権や租鉱権を、鉱区の所在する都道府県別に、また採掘権、租鉱権、試掘権の別ごとに「鉱業原簿」として調製し、広く一般に公開しています。また、鉱業原簿の一部として鉱区図(鉱区の形状を示す多角形、その頂点の座標値や出願当時の地形等を表示した図面)や租鉱原簿も公開しています。誰でも、鉱業権登録番号(例えば福岡県採掘権登録第○○号)を明らかにして所定の収入印紙を貼った請求書によって請求すれば、鉱業原簿を閲覧、鉱業原簿の謄本の交付を受けることができます。

★存続期間の延長

 採掘権には権利の存続期間はありませんが、試掘権と租鉱権には権利の存続期間が定められています。存続期間は、試掘権は登録の日から2年、租鉱権は登録の日から10年以内です。


施業案の処分、鉱業監督と事業着手義務の徹底

★事業着手に当たって

 採掘権によって鉱物の掘採・取得を開始しようとするときや、試掘権によって試錐(ボーリング)等による探査を開始しようとするときは、あらかじめ鉱山ごとに「施業案」を定め、採掘権にあっては経済産業局長の認可を受けなければなりませんし、試掘権にあっては経済産業局長への届出を行わなければなりません。そして、事業着手後は、遅滞なく、鉱業事務所設置届を経済産業局長に提出しなければなりません。

 なお、事業着手に当たっては、鉱山保安法、自然公園法、森林法、農地法その他鉱業法以外の法令や各種条例によって課された行政手続きや事業用地の使用に関する権利の取得等の手続きが別途必要であることは言うまでもありません。

★施業案

 施業案とは、鉱業を実施する上での基本となる事項を定めた事業実施計画です。施業案には、鉱区所在地、目的鉱物等に関する一般的事項のほか、採鉱、探鉱に関する事項、運搬・選鉱・製錬に関する事項、操業上の危害予防に関する事項や鉱業権設定出願の審査の過程で経済産業局長に提出したいわゆる設備設計書に記載した特記事項等を記載することとなっています。なお、鉱業権者は、施業案によらないで鉱業を行うことは禁止されています。

★鉱業監督

 経済産業局では、こうした施業案の審査・処分に加え、鉱山での事業が施業案に沿って実施されているかを確認するため、鉱山に出向き現地での監督を併せて行っています。鉱山における検査・監督は、保安の確保という専門的な観点から産業保安監督部によっても行われます。

★鉱業権者の事業着手義務

 鉱業権が、鉱物を掘採取得するための権利である以上、権利を保有するのみで活用しないことは許されません。このため、採掘権者や試掘権者には、権利取得後、速やかに事業に着手する義務が課されています。

 鉱業課においては、この鉱業権者に課せられた責務の徹底とやむを得ない事情によって期限内に事業に着手できない場合や休止した事業を再開できない場合の事業着手の延期や事業の休止に関する認可業務も行っています。

手続概要

鉱業権(試掘権・採掘権)設定に関する出願

手続根拠

鉱業法第21条第1項

対象手続者

鉱業権の設定を受けようとする者

添付書類

区域図

戸籍もしくは登記簿謄本もしくは抄本または日本国民もしくは日本国法人であることを証する書面

試掘権者がその試掘鉱区における採掘権の設定の出願をする場合の場合-試掘鉱区につき現に鉱区税を滞納していないことを証する書面

採掘権の設定出願をする場合の場合-鉱床説明書

鉱業出願地または鉱区の面積が350ヘクタールをこえる場合の場合-理由書

鉱業法改正のポイントについてhttp://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/kougyou/kougyou/data/

kaiseipoint.pdf
鉱業法が約60年ぶりに改正されて、去年の7/22に公布、今年の1/21に施行されました。 

鉱業法を改正の目的

大局的な話としては、諸外国が勝手にEEZ水域で資源探査をしたり、あるいはレアアースの輸入が難しくなって国内の鉱物資源を管理していくことの重要性が再認識されたりして、これまで早い者勝ちだった鉱物採掘権や資源探査に関するルールが無かった事に対して、きちんとコントロールできるようにしていきましょうということで、施行以来60年ぶりの大改正を行ったそうです。 

法改正の大きな改正点のポイントは3つ。

鉱業権設定時に、ほんとにきちんと採掘できるか技術的能力・経理的基礎を審査して許可するようになった。

「特定鉱物」(石油とかレアアースとか)の鉱業権は早い者勝ちでなく、国が事業者を選定するようになった。

鉱物探査が事前許可制になり、国は探査結果を報告させることができるようになった。

鉱業権を持っている人への影響

これまで早い者勝ちだからとりあえず設定しとけって設定していた鉱業権については、次回更新時に技術・経理の審査が行われて、資質がなければ更新できなくなってしまうようです。

これまでとりあえず設定しておいた鉱業権は、実際には採掘を実行されずに景気が悪くてーとか適当な理由をつけて権利延長しては認められてきていたが、次の更新からそんななあなあな延長は認められなくなるようです。

これまでとりあえず設定されてきた鉱業権は、まあ持ってて損は無いしって感じで適当に相続されたり譲渡されたりしていたが、これからは権利譲渡時に技術・経理の審査が行われるようになるから、たぶん認められないと譲渡できずに取り消されることもあるようです。

金鉱床生成メカニズム (Ore genesis of the Hishikari Deposit)

坑内温泉水の利用

金鉱脈(Gold Ore Vein)

菱刈鉱山は垂直に走っている数本の鉱脈により、鉱床が形成されています。これらの鉱床に対し、水平方向から坑道を通して採掘を行います。